卒業おめでとう♪ たとえ壁にぶつかったとしても、君達には帰ってくる場所がある。 

 写真 3
 最後の2013年度ラグビー部_集合写真
写真 1

~プロローグ~
平成26年3月1日ラグビー部員が卒業した。
佐野日大ラグビー部藤掛監督門下としては、初めて3年間いしょに
ラグビー漬けの毎日を過ごしたものたちであった。
卒業するラグビー部員は、僅かに5人
3年前のたった5人のラグビー部から始まって3年目
それを思い出させる5人が卒業した。
もちろん!彼らは、その時のメンバーとは全く違う。
しかし、皆 経験も無く 1人でも足りなければ、
単独チームを作ることが出来ない
そんな時代を知っている最後の部員達なのである。
だからかもしれない、先輩達から受け継いだ火を消さぬよう
従順にチームの”和”を重んじたものたちだ。
1年以上前のことであったろうか、伝え聞く話なので
はっきりとした時期は分からない
自分が先発メンバーになれなかったのだろうか
彼らの一人は、経験者である後輩に言った。
「自分のことは、もう先輩と呼ばないでくれ」と
「そして、お前のほうが技術も経験もある」「俺を仲間として
扱ってくれ 今日から名前で呼んで良いんだ。
俺にラグビーを教えてくれ」と・・・
それを聞いた下級生は、もちろん「そんなこと言えるわけじゃないですか」と
気遣い答えたという。
この話を聞くものにとって、色々な思いを連想するこであろう。
しかし、彼の心の中で、何らかの強い
意志・決意を固めた時期であったに違いない。
これは、ほんの一つのエピソードに過ぎない。
5人は、人一倍気配りしながら苦悩した世代である。
体質で食べても食べても体重が増えず苦しむものあり
怪我から復帰し、又怪我に泣くものあり
Bチームの中で、じっと機会を伺うものあり
ひとに指示されなくとも、ひとり黙々と朝練習するものあり
自分自身あえぎ苦しみながら、下級生からの信頼を得た君たち
多くのものを残して卒業した・・・・・


送別の会_ホテル会場にて
父母会新会長による司会進行により送別の宴は始まった。
関係者・父母会 多くの方がここに集まってくれた。
藤掛監督が5人との思い出を語り始める。
監督の話は、いつも事前に用意されたものではなく
自分の心、奥底にある一人一人の思い出を噛み締め思い出し
懐かしみながら語る。
それは、流暢な言葉の積み重ねではないかもしれない。
しかし、その言葉全てが!いつまでもいっしょにラグビーをしていたい思いが
5人の心にストレートに突き刺さる。
この場にいるものの耳と眼を釘付けにし、感動を共有したひと時であった。
3年生のところに我先にと乾杯のグラスを傾ける為に
足を運ぶ1・2年生
3年生のテーブルは凄い人だかりになってしまった。
シャイな1年生達の贈る言葉の多くは、皆 口々に”大好きです”であった。
2学年違うと、よそよそしく振舞って当たり前ではないか。
まるで同期のように・兄弟のように
妙な光景ではあるが、下級生と どう接してきたのか彼らの人柄が伺える。
2年生達は、笑いを誘う言葉を掛けながら
希望大学に進学したことを称え
自分達が伝統を受け継ぎ、佐野日大ラグビー部の歴史を
更に進めることを誓った。
美しく飾られた食べきれぬほどの沢山の美味しい料理に舌鼓を打ち
ご父兄が、苦労して編集してくれた記念ビデオを1時間振り返りながら
思い出に耽った。
ビデオの中で、必死の形相で走る自分の顔を見て笑い
2年前の関東大会出場画像では、監督も身を乗り出し
こんなときもあったと懐かしんだ。
彼らが記念品のミニジャージの額を手にした時、5人はOBとなった。
卒業していく彼らのお母さん達からの
感謝のメッセージは、とても心に響く言葉の数々であり
言葉に尽くせぬほどの感動を逆にいただいた。
新たなるスタートが・・・

~エピローグ~
踏まれても立ち上がる人のことを「雑草魂」と呼ぶ
君たちは、正に名も無い草だったのかもしれない
しかし、君たちは草でありつづけ美しき花を咲かせた
誰も知らない雑草に綺麗な花が咲くと名前が付けられる
佐野日大ラグビー部が全国に名を馳せるとき
この日、託した「全国制覇への道」絶対の約束を思い出す
そして、初の県大会決勝まで戦いぬいた功績は歴史となり
伝説の序章に刻まれ、永久に語り継がれる物語の始まりになるだろう・・・

ご卒業おめでとうございます。

 ※プライベートモードが設定されています。
関係者の皆さん 
画像左下の”続きを読むをクリックし”ご一読ください。

これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。