4月始業式から1週間が経つ
佐野日大を含み、多くの学校が新入生部員集めに苦労していることだろう!
ラグビーの楽しさを何とか伝え、「1度でいいから見学に来てくれ」と
ラグビー部員皆で苦労して勧誘している姿は、3年前と全く変わっていないと思う。
当時、ラグビーの経験がないものに
自分の泥んこで、「よれよれのスパイクだけど」「履かないと怪我するから」と貸してくれた。
雨の練習の後であったのか、中まで土や砂利だらけのものであった。
「見学に来てくれてありがとう」という部員の精一杯の気持ちであった。
楕円形のボールを初めて蹴る。
初めての体験で、まっすぐ蹴るのがとても難しい。
「ボールは、こんなふうに持って、こんな感じに蹴るんだ」
みんなが集まってアドバイスする。
何度かやってみて、まっすぐ高く蹴ることができた。
部員皆で、心から驚き、心から拍手をした。
それは、自分達が初めてボールに触れたとき、先輩から教わった
基本、原点を思い出す。
ボール1個と自分の投げたボールを受け取ってくれる仲間がいてくれればいい
ルールも分からないけどやってみようか。
そして、仲間が一人一人増えた。
そんな光景が4月になると思い出す。

今週、来週と学校行事として多くの試験がある。
特に、3年生にとって標準試験・模擬試験があり
落ち着かないことと思う。
現代における文武両道とは、勉強とスポーツを両立し秀でるように
頑張るという意味に使われる。
本来の意味である、「文は武を生かし、武は文を生かす」と考え
勉強をおろそかにせず、集中して取り組む姿勢をみせてほしい。
どのようなことにも、手抜きせず地に足をつけ
一つ一つを真摯に取り組む姿・過程こそ、
まず佐野日大ラグビー部に必要なことであり
あらゆる機会を無駄にせず、人間的成長をすることは
佐野日大ラグビー部の「心魂」であり願いである。